10月1日付け

何人目だろうか。。。
10月1日付けで、看護主任に昇進した同僚がいます。年齢は、まあ、私よりは少し下かな?結婚している女性で、子供さんがあります。

この世界は、ある意味男女同権。
男である特権は、ほとんどない。現場職員も管理職も、ほとんどが女性の世界です。いきおい、女性職員が圧倒的に多い。

一つには、介護職員で、妻子を養っていくほどの収入と安定を得る事が難しいと言う事がある。ようするに、3K職場なんで、大変な割には実入りが少ないし、経費節減で、残業代さえ出ないところが多い。

もう一つには、介護の仕事は女性が「私は得意よ。」と思って、参入してくる事が多いと言う事かな。

看護士も、今は男性看護士増えてますが、男性看護士が重宝がられるのは、精神科の閉鎖病棟。力の強い男性が、発作的に困ったことになりそうな患者さんを押さえつけられるから。

介護職と、看護士では、看護士の方が圧倒的に給料はいいですが、介護施設の看護士は、リターン組が多い。つまり、第一線の救急救命現場かなにかで働いていて疲れ果てて、「今度はのんびりやりたいわ。それなりの給料でよいから。」と入ってくる。

ところが、介護現場、仕事はきついんですよ。
看護士は看護士の仕事だけやってくれればいいと募集するのですが、結局は、ご飯食べさせたり、おむつ替えさせられたり、雑用やらされたり色々思っていたのとは違う現実がある。
でも、給料は同じくらい働いてきつかった病院に比べたら、半分でもないだろうけれど、とても少ない。手当ても付かない。

うちの施設は開設半年にならないんだけれど、もう20人近くが退職しています。

出来る中途採用のばりばりの職員さんが、3ヶ月たたずに辞めていく。それは、保障が無いからだと思うんだ。

確かに、中にはとんでもない職員さんもいました。でも、「あ。この人は使える人」と思える職員さんが、長く続かない。つまり、それだけの自負があるのに、それだけの待遇をしていない。

それと。納得のいかない叱責が多い。うちは、ある意味ワンマンで、ツルの一声 が多いんです。
ツル、しょっちゅう鳴きますので、筋道の立たない事をごり押しされたりする。
あげくに、自分に関係ないことで、責任追及されたりする。
気に入らないと、気分で怒る。

そんな感じの人が、トップにいます。
現場を信頼できない可哀想なトップだよね。
自分がいつも口を出す。
現場に来ないくせに、口だけ出す。
金は出さない。
文句は言う。


女性の既婚者の人で、子供を持っている人は、家庭の事情と言う事がありうるわけでしょう?勿論、男だって、育児はしなくちゃいけないけど、どうにもならない時は、お母さんが、何とかしないと、子供が死んでしまう。

そういう状況なのに、「いいよ。お母さんが出来る範囲で働いてくれれば」と言っておきながら、実際は、その通りにしたら、仕事が片付かないシステムになっとる。
と言うか、システムが無いのさ。
ツルが鳴くだけだから。

そんなこんなで、「この人は、見込みが在る。頼りになる。学ぶべきところがある。」と思う新人さんほど、3ヶ月持たない。
一生懸命だけど、介護のピントが外れているような人は残るんだけど。

あとは、金銭的に、配偶者の収入が期待できる人。

10月1日付けで、トップは、無理やりその人を主任にしたらしい。どうやら。それで、主任さんになると、今まで以上に「帰っていいんだよ(^^)」と言われて帰ると、仕事が片付かないから、どーしても、サービス、真心になってしまう。

トップは、「帰っていいと言ってあるんだから、帰りなさい」とは言うが、「でも、この管理を終ってから帰りなさいね。」と言うわけさ。
その管理は、「帰れない程大変な仕事なの。」

そんなこんなで、とうとう将来の見込みのあった、その看護士さんは、家庭の事情が許さなくなって、退職する羽目になってしまった。

悔しいだろうなと思う。
「帰っていいと言っているのに、何が不満でやめるんだ?」とトップは怒っていますから。全然現場が分かっていない。

経営者なんて、現場は知らなくて良いんだよ。
口は出さないで、金を出す。
そして、責任だけは、ちゃんと取る。
それが出来ていれば、職員は付いてきます。
どんなに仕事が大変でも、ちゃんと付いてくるんです。

「有能な人ばかりが、ばたばたと辞めていく現状」を、そのトップは、「中間管理職の管理が悪いからだ。」と怒っています。これではねぇ。気の毒だわ。有能な職員さんも。

たとえ経営者でも、筋の違う事は、筋が違うと、私は比較的はっきり言う方だけど、言って一回だもの。それ以上言うと、中間管理職が困るから。

判断と責任を取って、職員が、個人的な責任をおっかぶせられないようなきちんとしたものが無いと、能力のある人、今はなくても、将来性のある人は残らない。

私は、たまたま独り者だから、なんとかやっていけるけれど、そうでもないと、生きていけない。

 

 

同様に10月1日付けで、はっきり分かる降格人事がありました。
A主任が、職を免じられて、本部の同じような部門の平職員にされた。
A主任の後釜には、私と同期のその部門が得意な奴が、生活棟から異動して、その部門の主任になった。

A主任、本部に帰るに帰れないじゃないか?
そのA主任は、余り利口でないので、「はい。承知しました。」と素直に本部の平になっていますけどね。

3日3月3年と言います。
ここは、私にとっては、終着駅ではない。
技術を得て、成果を作って、3年後にもっと良い条件のところに転職する為のステップだから。
でも、3日3月3年だからね。私は、今は辞めないよ。半年で、けつをまくって居なくなっちゃったら、義務だけ強制されて、権利がもらえないじゃないか?私達は労働者だ。仕事に行っている。トップの顔色を伺いに行っているんじゃない。

利用者の為に仕事してるんだ。

これからも、どんどん出来る人は辞めていくだろうと思う。
私が辞める時は、ありったけの技術を手に、もっと正当な待遇をしてくれるところを探すでしょう。だからこそ、今は、一生懸命仕事しなくちゃね。