人によって異なる検査法

最近では、子宮鏡(ヒステロスコピー)の検査が行われることが増えてきています。子宮鏡とは胃カメラや大腸ファイバーなどのようなもので、瞳から子宮の内腔にファイバーを挿入して子宮の内腔を観察します。
傘子宮鏡検査でわかること子宮鏡検査は、子宮の内腔の広さや凹凸、形など、超音波やMRIでは正確に知ることができない部分を直接観察できる検査法です。
とくに、粘膜下筋腫がある場合に用いられることが多く、粘膜下筋腫の有無、その大きさや茎部の太さを正確に観察することができます。



子宮鏡検査の方法は、患者さんによってずいぶん異なります。外来で麻酔なしで一○分くらいですむ方もいれば、入院して静脈麻酔をかけ、一一泊三日ぐらいかかる方もいます。
なぜ、このような差が生まれるのかといいますと、その要因のひとつに、経腫分娩の経験があるかどうかがあげられます。経腫分娩の経験があれば、子宮口が広がっているので陸から子宮口にファイバーを挿入するときに、麻酔を必要とすることはまずありません。逆に、経腫分娩の経験がないと、子宮口が狭くかたいため、麻酔なしでは苦痛が強く、麻酔が必要になる場合もあります。


子宮鏡で、処置や手術を行うこともできます。その場合、子宮鏡には電気メスのようなものがしこまれ、使用されるファイバーも太くなり、麻酔の必要性が高くなります。


子宮筋腫が発見されたとき、子宮卵管造影検査が必要となる場合があります。これは元来、不妊症の検査で、主として妊娠を希望している方の子宮筋腫の治療方針を決めるために用いる方法です。